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正しいダイエット一考察

「正しいダイエット一考察」は、健康的に無理なくダイエットを成功させるための、正しい「知識」や「考え方」を簡単に考察したものです。



   T.情報取捨選択の重要性


 
   
   
【 間違った知識を持ってしまう危険 】
  

間違った知識を持ってしまう危険について、
最も顕著で簡単な例を挙げるとすると、「水の摂取」に関する話がそうです。

今では「健康」や「ダイエット」のために、また「運動中には水をたくさん飲みましょう」と当たり前のように言われていますし、飛行機の中でも、エコノミークラス症候群なるものを発祥させないために、フライトアテンダンドの皆さんが「水」をこまめに配ります。

ところが、私が子供だったころから学生のころまで、運動中に喉が渇いて水を飲もうとすると、一部の指導者や諸先輩方から大いに叱られたものでした。

理由は「水を飲むとバテる」「水を飲むなんて根性が足りない」
⇒ ∴ 「強くなれない」といったことからでした。

まじめ(?)な私や仲間はその言いつけを守り、ひたすら喉の渇きに堪え、朦朧とする意識の中で運動を続けたものでした。
 


「水を摂らないで激しい運動を続ける」など、今となっては考えられないこと
ですが、「間違った知識を鵜呑みにしてしまう」ことや「無知」とはこういうことです。

30、40代以上の皆さんには、きっと思い当たるふしがあるのではないでしょうか。

 

   
   【 水を飲まずに運動を続けると…… 】
  

今、これをお読みの皆さんは既にご承知だと思いますが、
この「水摂らないで激しい運動を続ける」ことは、とても危険な行為です。

下手をすれば命に関わります。

危険な状況に陥る原因はたくさんありますが、
一つは熱の放散が出来なくなることで、いわゆるドロドロ血になってしまい、
血流が異常を来たすことから起こる様々な症状があげられます。

詳しいメカニズムはさておき、「水」の喪失が身体に異常をきたし、
最悪、「死」を招きそうだということは、今となっては想像に難くありませんよね。

21世紀になった今、運動中に「水を飲むな!」と叱る運動指導者はまさかいないでしょう。

実を言うと、私は一度、水を飲まずに運動を続け、「熱中症」で意識不明となって
入院した経験があります。

これは大人になってからの経験ですので、私自身の無知、無謀が原因です。
とても反省しています。
  

ここで、経験があります……と、軽く書いていますが、
このとき私の身体や身体諸器官がどのようになったか、また、少し状況が違っていればどうなっていたかなど、
詳細について、実は、怖ろしくて書けません。

「水」は人間(生物)にとって欠かせない、本当に大切なものです。

  

 

   
   【 おおむね正しい情報でも、100%ではない 】
  

では「水」は、とにかくたくさん飲めばいいのか、と言うと、実は一概には言えないようです。

人間の身体のおよそ60〜70%が「水」であると言われていますから、「水」は確かに身体に必要なものです。
そして「ダイエット」にも、「水」をたくさん摂取するのは良いことだと考えられています。

これはおおむね正しいことだと考えられるのですが、
私の知人は、体調不良を訴え病院へ行き、お医者様から水分摂取を控えるように言われた経験があります。

そんなに大量に水分摂取をしていたわけでもないのですが、身体のある器官に水が溜まることによる症状だったようです。

「水の摂取」の情報一つあげても、「一概に言えない」「その人による」といったことが起こりえるのです。

普通に考えれば、他の様々な事柄に関しても、このような情報がたくさん存在するのではないかと、簡単に想像ができます。
つまり、自分にあった情報を、自分で判断し取捨選択する必要があると言えるのです。

     <ご注意>
     成長期の方や、ちびっ子(子供)たち、高齢者、既往歴のある方は、ご自分だけで判断せず、
     必ず保護者の方やお医者様にご相談ください。

  

   
   【 過ぎたるは、及ばざるが如し
 】
  
 
おおむね正しい情報でも、100%ではない、というお話しをしました。
先の例は「人による」といってよい例でしたが、もう一つ、情報が100%にはなりえない理由として考えられることがあります。

「過ぎたるは、及ばざるが如し……」
論語にあるこの言葉通りです。

例えば、これまで挙げてきた「水の摂取」。
皆さんが、1日に2リットルくらいの水を飲んでも問題なく、体調もよく、おまけに体重も落ちてきたとしましょう。
この場合、自分にとって「水がダイエットにいいんだ」と理解することになりますよね。

だからといって水の摂取を、3リットル、5リットルと増やしてしてしまって良いのでしょうか。

「水中毒」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
水分摂取の過剰で、血液中の電解質バランスがくずれ、嘔吐や痙攣などを引き起こす症状です。
辞書を調べてみても、ちゃんと掲載されていて、
「脳浮腫、脳圧亢進を来たして意識障害、痙攣などを起こす」と書かれています。

つまり、「水の摂取」は良いことですが、「飲みすぎは良くない」ということです。

では「どのくらいが適量か」は、「時と場合、そして人による」ということになります。
(※ここでの「時と場合」というのは、「運動をしている場合」「暑い時」などをさします。)

もう一つ「過ぎたるは、及ばざるが如し」の例として、「運動量」について取り上げます。

一般に「運動」することは良いことと言われています。
同様に、ダイエットのためにも「運動」は良いことであると考えられていますね。

では、それが良いことだからといって、とにかく激しく運動をしたり、続けたりすれば良いのでしょうか。


「運動」には危険がともなうことを忘れてはいけません
 
間違った運動方法による怪我、不慮の事故。
身体の諸機関に負荷がかかりすぎることによる異常(怪我、心臓発作など)。
それに、運動と活性酸素の関係についても、最近ではよく言われていますよね。

何ごとにも適量、適度、というものがあります

一言で「○○が良い」と言われても、それをやり過ぎたり、摂りすぎたりしては、かえってマイナスになったり、体調を崩したりすることもあるのです。

テレビで、「○○を食べると身体に良い」と放送された翌日は、全国のスーパーでその商品が品切れになることがあるそうです。
この現象をどう思われますか?

大切なのはバランスです。極端=× です。

「過ぎたるは、及ばざるが如し……」
気をつけましょう。

 

   
   
【 情報選択をするうえでの補足 】
  
  
様々な情報を見聞きしていくと、知らず知らずのうちに感覚が麻痺していくことがありあます。

自分で調べたり判断したりするのが面倒だし時間もないので、良さそうなものを片っ端から試してみよう。
そんなお考えになることもあるかもしれません。

そこで、大きな失敗をしないために、一線を張っておく必要があります。
具体的に説明するのは難しいのですが、こう考えて間違いないと思います。

一般的に考えて「明らかにヤバイと思われるものは避ける」ことです。

上手く例えられませんが、あえて挙げるとすると……

    ・変(特殊)な薬や食品を摂取する。
    ・素人に医療行為をさせる。
    ・考えられないほど高額である。

これらは、おそらく即効性を謳ったものが多く心惹かれますが、実際はそんなに甘くはありません。
健康を害してしまっては元も子もありませんし、
もし痩せたとしても、間違った方法で痩せてしまえば、簡単に太ってしまいます。

考えてみてください。
今の身体は何年もかかって出来た身体です
それと同じ年月を要して痩せる必要があるとは言いませんが、ある程度の時間をかける必要があります

人間の身体は小さな細胞が集まって構成されています。
様々な統計がありますが、その数およそ60兆だそうです。

そして、この細胞は毎日、少しずつ新しく生まれ変わっています。
身体全体の細胞が新しく生まれ変わるのに3ヶ月ほど要するそうです。

つまり、自分が細胞の集合体だと考えると、3ヶ月後の自分は今の自分と「違うもの」になっているということです。
ですから、3ヶ月というスパンをひとつの目安として、継続する必要があるのです。 

 

 

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