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正しいダイエット一考察

「正しいダイエット一考察」は、健康的に無理なくダイエットを成功させるための、正しい「知識」や「考え方」を簡単に考察したものです。



   W.最も優先すべきこと


 
   
   
【 よくある疑問 : 「運動と食事、どっちが大事?」 】
  
  
「運動」と「食事」はどちらが大切? よくある質問ですよね。

答えは……「両方とも」です。

しかし、これでは面白くないですよね。
「両方とも大切なのはわかる。その上で、あえてどちらが大切?」 と問われた場合、ダイエット(減量)の即効性を条件に挙げた場合、私は「食事」と答えます

もちろん「運動」を否定するわけではありませんし、運動はすべきだと考えます。

運動によって大量の脂肪を燃焼させるのは大変なことです。

よく、運動後に汗を拭き拭き体重計にのって、「やったぁ200グラム減った!」と喜んでいる方をお見受けしますが、減った200グラムのほとんどは「汗」、つまり、燃焼した「脂肪」ではなく、体外に放出された「水分」であることを認識しなければなりません。

前に「食べなければやせる」というようなことを書きましたが、その通りなのです。
食べなければ確実にやせるのです。


でも、前章にもありますが、それでは健康を害してしまいます。
何より健康的にやせることが大切でした。つまりちゃんと食べなければならないのです。

「おいおい “やせるために食べるな” と言ったり “でも健康を保つために食べろ。” と言ったり、いったいどっちなんだ!?」
などと、そう短気は起こさないでくださいね。

「食事の方が大切」と言った真意は、「食べるもの(や量)を考えることの方が優先」という意味です。

そのためには「摂取してよいもの」と「なるべく摂取しない方がよい」ものを知る必要があります。
そして「なるべく摂取しない方がよい」ものを、なるべく摂取しないこと(そのままですが……)

これにつきるのです。 

 

   
   
【 牛乳飲むな!? 】
  
  
近年、「牛乳は有害である」という説に対し波紋が拡がったことはご存知でしょうか。
いわゆる「牛乳論争」というやつです。

ご存知ない方のために簡単に説明致しますと……、
アルバート・アインシュタイン医科大学外科教授「新谷弘実」氏が著したベストセラー「病気にならない生き方」の中で、
氏が、牛乳が有害であることを様々なかたちで説き、牛乳業界や新谷氏の説に異を唱える学者たちを巻き込んでの論争となったものです。
  
おそらく今も決着はみていないのではないでしょうか。

かくいう私も、その本を読んだ一人です。

ちょうど体調に波があり、身体のことを気にかけていた時期でしたので、
平積みされていた本のタイトルを目にして自然と手が伸びたのです。

パラパラと少し立ち読みをし、牛乳のくだりを読んで愕然としました。
何故なら、私は毎日牛乳を飲んでいたからです。

何故毎日牛乳を飲んでいたからかというと、
それはもちろん、カルシウムや良質なタンパク質を含有する牛乳の摂取が、何より「健康によい」と信じていたからです。

しかも、子供のころからお腹の弱かった私はビフィズス菌が良いとの思いで、
ヨーグルトも毎日食べ続けていました。
 

赤いカバーのその単行本は、それも良くないというのです。

「ホンマかいな?」 (本当なの?) 

半信半疑でした。
そして、ショックを受けたからこそある思いが湧いてきたのです。

――ならば試してみようじゃないか。

   

 

   
   
【 私の実験結果 (私の身体はこうなった) 】
    
  
まず、それまで毎日摂取していた牛乳とヨーグルトを、3ヶ月間だけ絶ってみようと思い実行しました。
もちろん、ごはんは毎日しっかり食べました。

ただ、実は頭の中は不安で一杯でした。
小さいころから今まで培ってきた「牛乳(乳製品)信仰」があったからです。

タンパク質やカルシウムが不足して、健康を害したり、怪我(骨折)したりはしないだろうか。
ビフィズス菌を摂らなくて、通勤途中にお腹が痛くなったりしないだろうか……。

結論からいいましょう。
私の不安は全くの杞憂でした。
それどころか、何となく体調がイイような気がするのです。

3ヶ月の間に明らかに変わったことといえば…・・・
体重が約6キロ減り、高校3年生だったころの体重になってしまったことです。

私はもともと、そんなに太っている方ではなかったのですが(お腹に肉がつきはじめていましたが、むしろ標準よりは痩せていました)それでも6キロ痩せ、洋服はブカブカ、ズボンはウエストに拳2つが入ってしまうようになり、家族をビビらせました。

もしかしたら、しばらくしてまた元に戻るかもしれないという思いから、衣服はしばらく買い換えないでいたのですが、
その後体重が安定したことがわかったので衣服を全て買い替えました。(お金がかかりました。)

この文章を書いている現在は、牛乳、ヨーグルトを絶っておよそ2年後です。
特に何をするでもなく、およそ6キロ減った体重は今もそのまま維持しています

さて、体重が減ったはよいが、牛乳を飲まない生活を続けていて、骨がスカスカになっていやしないか。
そんな不安も頭をよぎっていました。

私の1年越しの健康診断結果(骨密度測定値)を掲載します。

                       <牛乳を毎日飲んでいた時>          <牛乳をやめて約1年後>
     ◎骨密度(カルシウム量)      0.67 g/cm2        ⇒1年後      0.68 g/cm2
 

ご覧のように、数値は決して高くはないのですが標準値で、1年経ってもほとんど変わらない結果だったのです。

それどころか、毎年気になっていた「総コレステロール値」も含め、総合的に健診結果が良好になっているではありませんか。

子供のころからずっと私の中にあった「牛乳・ヨーグルト神話」は、ここに脆くも崩れさったのです。
(骨は脆くなりませんでしたが、信念がひとつ、ポッキリ折れてしまいました。)

健診後にお決まりのカウンセリングを受けたのですが、結果を一通り説明し大変良好であることを私に伝えた看護師さんは、食生活についての問診結果を見たところで、こうおっしゃいました。

「コップ1杯の牛乳は、毎日飲みましょうね」

「……」 


     ※牛乳をやめて2年後の検診結果も出ました。
     骨密度は0.68 g/cm2と、1年前とほぼ変化のない状態です。

     ※牛乳をやめて3年後の検診結果も出ました。
     骨密度は0.69 g/cm2と、これまでとほぼ変化のない状態です。

 

   
   
【 これだけでも、身体は劇的に変わります 】
    
 
私一人の実験結果がこのようになったからといって、
全ての人にとって牛乳やヨーグルトを断つことが有益かどうかは私にはわかりません。

ですから、私は声を大にして牛乳を否定するつもりはありません。
ただ、少なくとも私にこの方法が有効であったように、ダイエットを考える際、摂取食品を選択する大きなヒントになるような気がするのです。

ダイエットを考えるときには、脂質の摂取を出来るだけ避ける必要があります。
そのため、脂質の多く含まれる牛乳やヨーグルトなどの乳製品は極力避けることです。

今、「出来るだけ」とか「極力」とか、あいまいな言い方をしてしまいました。すみません。
本気でやせようとお考えでしたら「極力」でも「出来るだけ」でもなく、とりあえず「3ヶ月間、乳製品を全く摂らない生活」を試してみてはいかがでしょう。

もしあなたが毎日乳製品を摂っている方であれば、おそらくこれだけでも劇的に身体は変わると思います。

しかし、脂質の摂取を避ける理由から牛乳を飲まないことで、カルシウムやタンパク質など、健康のために必要な栄養素まで不足してしまうのではないかという不安がどうしてもつきまといますよね。

そうです。前述しましたが、私も実際そうでした。

今まさに、毎日、牛乳を飲んだり、ヨーグルトを食べたりしている方も、今日からそれらを全て絶てと言われれば不安になることでしょう。

実はその不安を解消する方法があります。

牛乳や乳製品は、良質なタンパク質、カルシウムをたくさん含んでいますが、
これらの栄養素を、別の脂質の少ない食品で補ってやればいいのです。

以下は私が実際やっている代表的な方法です。

     @カルシウムは、海草、小魚などで摂る。
     Aタンパク質は、豆類で摂る。
     B乳酸菌は、発酵食品で摂る。

少し料理に詳しい方でしたら、この3つを見て、食卓の風景がすぐ目に浮かぶのではないでしょうか。

     ・味噌汁(煮干、わかめ)
     ・納豆
     ・漬物

と、こんな食卓が基本となりますよね。日本の昔の食卓風景です。

その他に、更にダイエットの成功と健康づくりを完璧にするための留意点をあげますと、

     ・ごはん(出来れば玄米を混ぜたり、十穀米にしたり)を食べる。
     ・野菜をたくさん食べる。
     ・油物、肉類は出来るだけ避ける(食べるなら魚を)。

と、こんな感じでしょうか。

一見物足りないような気がしますが、この食品選択が習慣になってしまえば全く苦にはなりません。
それに、時々は肉や揚げ物を食べたところで、基本の食習慣が確立されていれば問題のないことは、前に述べたとおりです。

     <ご注意>
     成長期の方や、ちびっ子(子供)たち、高齢者、既往歴のある方は、ご自身だけで判断せず、
     必ず保護者の方やお医者様にご相談ください。

  

 

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