「やせる」を2種類に分けて考えず、「とにかくやせる」ことだけを考えて様々なダイエット行為を行えば、
その方法の中に「健康的にやせる」良い方法もあれば、逆に「衰えてやせる」方法も含まれてしまうことがあります。
場合によっては(これはその人の考えや習慣によるところが大きいのですが)「衰えてやせる」方法ばかりを選択し、
実践してしまっているかもしれません。
これでは非効率ですし、結果として「やせる」ことが叶っても、身体を壊したり、活力を失ったりしてしまうことがあるかもしれません。
また、この痩せ方の場合には、「リバウンド」といわれる最悪な事態とも戦わねばならなくなります。
大切なことなので、もう一度書きます。
「やせる」には、「健康的にやせる」と「衰えてやせる」の2種類があります。
この2つを、きっちり区別して考えることが大切です。
この公式 : ダイエット = 健康(最適な体重に自然になる)を追求することにより、今より体重が減る行為
を決して忘れないでください。
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【 その人の考え方が習慣をつくり、習慣がその人をつくる 】
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今、自分がしようとしている「ダイエットのための行動」が、
2種類の「やせる」のうち、結果的に「健康的にやせる」行為なのか、それとも「衰えてやせる」行為なのか、
考えてみることが大切であると、述べました。
この考え方はとても大切な考え方なのですが、より早く目的に達成するために、もう一歩進んだ考え方について記します。
先に記しましたのは、「ダイエットのためにする行動」として、それが「健康的か否か」を考えることでした。
しかし、もっと効率を上げるためには、
日常生活の中で行う全ての行為について「健康的か否か」を考えてみることです。
「そんなこと出来っこない! 無理だ」とおっしゃる方がいるかもしれません。
でも、そんなに難しくはありません。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、すぐに慣れます。
「何か行動を起こそうとするとき、ちょっと立ち止まって、何が(どちらが)健康的かを考えて行動する」
たったそれだけのことです。
そのうちそれが習慣となって、特に何も考えなくとも、自然に良い方を選ぶようになっています。
それが習慣となり日常となっていれば、身体はとても良い状態になっています。
時にハメをはずしてダイエットに好ましくない行為をしてしまっても、ほとんど影響はありません。
洗面器に汲まれた美しい水。そこに数滴のインクを落としても影響がないのと同じです。
具体的な例を見てみましょう。
@皆でランチに行きました。今日のメニューは2種類です。どちらを選びますか?
A:ボリューム満点メンチカツ定食 B:野菜たっぷり十穀米とろろ御前
A帰宅後、入浴して喉が渇きました。冷蔵庫を開けて飲み物を取り出します。どちらを選びますか?
A:缶ビールを飲む B:ミネラルウォーター(水)を飲む
B夜、居間のソファでまったりしています。特にすることはないのですが……。どちらを選びますか?
A:テレビを見て夜更かしする B:早く寝る
@ABともBを選んでいただければ、Aに比べて健康的だということは、誰にでもわかりますよね。
そうです、誰でも良いことは知っているのです。
そして、Aを選ぶにしても、Bを選ぶにしても、実はそれほど深い理由があるわけではなく、
それはただの習慣でしかないことがおわかりでしょうか。
実はその習慣こそが今現在の私たちの身体(体調)を作っているのです。
ここで、例@についての解説を(占いっぽく)……
いつも、習慣的に「ボリューム満点メンチカツ定食」を食べていて、
たまたま見た健康番組の影響で、今日は「野菜たっぷり十穀米とろろ御前」を頼んだあなた。
あなたの日々の習慣により、あなたの身体はすっかり「ボリューム満点メンチカツ定食」になっています。
たまに思い立ったように「野菜たっぷり十穀米とろろ御前」を食べても、身体はそんなに変わりません。
まずは良い習慣を作るために「何(どちら)が健康的か」を考え行動するようにしましょう。
反対に、普段から習慣的に「野菜たっぷり十穀米とろろ御前」を頼まれるあなた。
あなたの身体は「野菜たっぷり十穀米とろろ御前」になっていますから、安心して、時には「ボリューム満点メンチカツ定食」を召し上がってください。
洗面器に汲まれた美しい水に数滴のインクを落としても何の影響もないように、
ときにハメをはずしても、身体への影響はあまり考えなくともよいでしょう。 |
何事も一朝一夕でことは運びませんよね。
だからこそ「習慣」が大切なのです。日々の積み重ねが必要なのです。
今の身体は、何年もの生活の積み重ねの結果、出来上がっています。
良い習慣づくりは健康的な身体を作る第一歩です。
「何が(どちらが)健康的か」を考えて行動していれば、やがてそれが習慣となり、体重は自然に最適な状態に落ち着きます。
体重オーバーだった人は、つまるところ「やせる」わけです。
ダイエット = 健康(最適な体重に自然になる)を追求することにより、今より体重が減る行為として考える
これこそ「正しいダイエット」ではないでしょうか。
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【 やっぱり「習慣」が大切なわけ 】
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最初から読み進めてこられた方は、お分かりかと思いますが、
「T.情報選択の重要性」の最後に、人間の身体の細胞について書いた部分があります。
その内容はこうです。
考えてみてください。今の身体は何年もかかって出来た身体です。
それと同じ年月を要して痩せる必要があるとは言いませんが、ある程度の時間をかける必要があります。
人間の身体は小さな細胞が集まって構成されています。
様々な統計がありますが、その数およそ60兆だそうです。
そして、この細胞は毎日、少しずつ新しく生まれ変わっています。
身体全体の細胞が新しく生まれ変わるのに3ヶ月ほど要するそうです。
つまり自分が細胞の集合体だと考えると、3ヶ月後の自分は今の自分と「違うもの」になっているということです。
ですから、3ヶ月というスパンをひとつの目安として、継続する必要があるのです。 |
いかがでしょう、まずは3ヶ月間だけ、習慣を変えてみませんか?
例えば、「揚げ物」や「お肉」が大好きなあなた。
ランチか夕食には必ず食べる習慣になっていませんか?
とりあえず3ヶ月間だけ、「揚げ物」や「お肉」を食べない習慣を作ってみてください。
3ヶ月後、世の中から「揚げ物」や「お肉」が消えてなくなっていることはおそらくありませんから、安心してやってみましょうよ。
もう一生食べられないわけではありませんし、3ヵ月後に、たらふく食べればいいじゃないですか。
とりあえず3ヶ月間だけの習慣。
その後のことは、その時考えればいいのです。
ところが、もしこの「3ヶ月だけの習慣」が上手くいったら、
3ヶ月後、おそらく「揚げ物」や「お肉」をそんなに食べたいとは思わなくなっているでしょう。
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何故ならそれは、あなたの習慣が、それらを食べなくてもいい習慣になっているからです。
そして、「時々食べるくらい、別にいいか・・・」くらいの軽〜い感覚になっていることと思います。
(補足ですが、ダイエットを実施するにあたり、この「軽〜い感覚」になっていることも重要です。無理は続きませんからね。)
この時、身体は3ヶ月間のその習慣によって新たな身体になっていますし、何といっても習慣が変わっていますから、その後もその習慣によって身体が作られて行きます。
そして日々の摂取カロリーも、食習慣の違いによって3ヶ月前とは明らかに違っています。
体重、体脂肪率、コレステロール値、中性脂肪値などなど、変化していて当然だと思いませんか?
身体や健康に関する様々な数値は、ほぼその人のこれまでの習慣によって決まります。
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